ちょろっとどこへ向かう? 首都圏の盲腸線5選 延伸構想 元は軍用線… 様々な生い立ち
「盲腸線」は蔑称か愛称か?
人間の虫垂は「炎症を起こしたらやっかいな無用の臓器」と思われがちです。しかし、現在は腸内細菌のうち善玉菌を備蓄し、腸の調子を整える重要な役割があると認知されています。鉄道の盲腸線はどうでしょう。上に挙げた5つの路線はどれも通勤通学や観光などで重要な役割を持っています。かつて盲腸線は蔑称のように思われたかもしれません。しかし、むしろ重要で気になる存在だから通称として存続としているとも考えられます。いまや「盲腸線」は蔑称ではなく愛称といってもいいでしょう。
短い路線ですが、乗ってみると「終着駅に来た」という達成感があります。休日のお出かけ目的地の候補に加えてもよいかもしれません。
【了】
※誤字を修正しました(5月30日19時00分)。
Writer: 杉山淳一(鉄道ライター)
乗り鉄。書き鉄。ゲーム鉄。某出版社でゲーム雑誌の広告営業職を経て独立。PCカタログ制作、PC関連雑誌デスクを経験したのち、ネットメディアなどで鉄道関係のニュース、コラムを執筆。国内の鉄道路線踏破率は93パーセント。著書に『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。日本全国列車旅、達人のとっておき33選』(幻冬舎刊)など。
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