スイッチバックするのはどんなところ? 山越えする鉄道の歴史 でも平らな都市部にも

山中の秘境駅でスイッチバック しかし意外と都市部でも

 国内屈指の秘境駅で知られる、JR四国の香川県多度津町と高知県四万十町を結ぶ土讃線 坪尻駅(徳島県三好市)でもスイッチバックが見られます。同駅は山中にあり、2020年6月現在、平日は上下合わせても普通列車が1日7本停車するのみ。周囲に人家はなく、もともとは列車の行き違いのための信号場として設置されました。その後1950(昭和25)年に、乗客も乗り降りできる駅に昇格しています。

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JR坪尻駅付近の様子。本線は写真下では左側、上では右側を通っている(画像:写真AC)。

 駅先は行き止まりのため、前述の姨捨駅や二本木駅のように、列車は引き上げ線も使いながらスイッチバックします。たとえば多度津方面行きの列車は、本線から分岐して左に進み、駅に到着します。1回目のスイッチバックをすると本線をまたぎ、駅とは逆方向にある引き上げ線へ一度入ります。再度スイッチバックし、今度は分岐を右へ進み、本線を走ります。

 ここまで紹介した各駅や路線は、おもに山岳地帯にあります。しかし都市部でも、運転形態に限って見ればスイッチバックを行っている路線が見られます。

 たとえば小田急線で新宿駅から片瀬江ノ島駅まで行くとき、途中の藤沢駅では、列車は入線してきた方向へ発車します。それもそのはず線路の先には改札があり、同駅は行き止まりである頭端式の構造です。上り列車で片瀬江ノ島方面から来て新宿方面へ向かう場合も同様です。藤沢駅で進行方向を変え、次の駅へ向かう運転形態は、スイッチバックといえます。

 ほかにも同じ形態として、東武アーバンパークライン(野田線)の柏駅や、西武池袋線の飯能駅なども該当します。

【了】

【写真】実は「文化財」 スイッチバック時に通る古~い雪囲い

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