車高が低いほうがカッコいいですよね? なぜ「クーペ」はオワコン化した? なぜいま「ちょっと復権」?

かつて背の低いクーペ車はメーカーの花形として、さまざまなモデルが各社から販売されていました。しかし2000年代以降は急激に数を減らし、今に至っています。なぜ背の低いクーペは「オワコン」扱いになったのか、改めて整理していきます。

かつて「カッコいいクルマ」とはクーペだった!

 クーペタイプのスポーツカーやスポーティカーが少数派になって久しい昨今ですが、ホンダは昨年2025年にかつてのビッグネーム「プレリュード」を復活させました。またトヨタも「GR GT」の発売のほか、「セリカ」「MR2」などの再投入を示唆しており、ここにきてクーペモデルに復権の兆しが見えています。

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2025年に復活を果たしたホンダ「プレリュード」(乗りものニュース編集部撮影)

 ところで、かつてはスポーティさを前面に押し出したクーペモデルが、どこのメーカーにもどのクラスにも数多く存在しました。ラインナップの“花形”であったクーペは、なぜ急激に数を減らしたのでしょうか。

 昭和期のクーペ事情を振り返ると、たとえばトヨタにはベストセラーの「カローラ」にクーペがあっただけでなく、高性能エンジンを搭載した「レビン」「トレノ」というスポーツグレードが用意されていました。それだけではありません。トヨタにはセリカや「ソアラ」などのような「スペシャリティカー」と呼ばれるジャンルのクーペもありました。

 スペシャリティカーは走行性能よりもカッコよさ、オシャレさを最優先に考えたクルマで、恋人とのデートに乗っていくのがもっぱらの用途。トヨタ以外にもホンダ「プレリュード」や日産「シルビア」など、各社が入魂のモデルを投入していました。

 加えて、もっと時代を遡れば「クラウン」や「コロナ」といった、お堅いセダンというイメージのモデルにもクーペがありました。また、クーペはコンパクトカーにも当然のように用意されており、今では考えられないほど選択肢が充実していたのです。

 なぜクーペがこれほど豊富だったかといえば、それは単純に2ドアや3ドアのクーペが、当時のごく普通の人が考える“カッコいいクルマ”の姿だったからです。これは一般ユーザーが現実的に選べるボディタイプが、今ほど多くなかったことも関係しているでしょう。昭和末期ごろまでの乗用車といえばセダンを中心に、そこから派生したハードトップやクーペ、そして小型のハッチバック程度しかありませんでした。

 一方、近年SUVと呼ばれるクルマは当時「クロスカントリー(クロカン)」と呼ばれており、今よりずっとマニアックな存在でした。またワゴンは商用バンの延長にあり、個人が乗るものではないという認識が強固。ミニバンに至っては1980年代になって登場したジャンルでした。そんな状況においては「背が低いクーペ=カッコいいクルマ」というのが常識的で、クルマ好きの男性に限らず、スタイリッシュなクルマに乗りたい女性などもクーペを購入していたのです。

【マジであったの?】これがクーペの「クラウン」です(写真で見る)

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コメント

1件のコメント

  1. クーペ衰退の原因は「運転手だけが楽しいクルマ」と分かったからです。