車高が低いほうがカッコいいですよね? なぜ「クーペ」はオワコン化した? なぜいま「ちょっと復権」?

かつて背の低いクーペ車はメーカーの花形として、さまざまなモデルが各社から販売されていました。しかし2000年代以降は急激に数を減らし、今に至っています。なぜ背の低いクーペは「オワコン」扱いになったのか、改めて整理していきます。

ライト層が「クーペ以外」の魅力に気づいた!

 ところが1990年代になると、そんなユーザーの常識がちょっと変わっていきました。4WDでありながら街中での走行性やデザインも重視したトヨタ「RAV4」やホンダ「CR-V」、そして高級志向の「ハリアー」などが登場。「クロカンもカッコいいかも」という風潮が生まれ、また「RV」(レクリエーショナルビークル)や「SUV」という新しい呼称も広がりはじめました。

Large 20260322 01

拡大画像

「シルビア」後継としても期待された日産「アイディーエックス」(2013年)は市販化に至らず(画像:日産)

 また、同時期にはトヨタ「エスティマ」やホンダ「ステップワゴン」「オデッセイ」、高級感のある日産「エルグランド」などのミニバンも注目を集めるようになり、だんだんと「ミニバンも悪くないじゃないか」という空気になっていったのです。

 2000年代になると、日産「エクストレイル」や三菱「アウトランダー」、トヨタ「ノア」「ヴォクシー」「アルファード」「ヴェルファイア」「シエンタ」などが続々とデビュー。こうしたミニバンやSUVの人気は、さらに加速していきました。新しいスタイルのクルマがヒットすることで、新しい「カッコいいクルマ」像がユーザーの間で形成されていったのです。

 その結果、従来「カッコいい」とされていたクーペは相対的に古いタイプのクルマと見られるようになり、徐々に廃れていきました。特に、多数派だった比較的ライトなユーザーから支持されていた、スタイリッシュなクーペが売れなくなったのです。かつて人気だったモデルたちは、2000年代の終わりまでにほぼ消滅。トヨタからは2ドア車がほとんどなくなり、ホンダもミニバン偏重の体制になります。さらに、日産は経営危機からの立て直しの渦中にあり、安価なクーペを作る余力がない状態でした。

 こうして、比較的ライトなユーザー層がイメージしていた「カッコいいクルマ」の姿はSUVやミニバンへと変化し、それまでクーペが幅を利かせていた市場の様相を塗りかえてしまいました。そういう意味で、一時期スポーツカーやスポーティカーが急激に数を減らし絶滅の危機に瀕したのは、価値観の変化や多様化が進んだ結果だったとも考えられるでしょう。

【マジであったの?】これがクーペの「クラウン」です(写真で見る)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. クーペ衰退の原因は「運転手だけが楽しいクルマ」と分かったからです。

記事ランキング

  1. イラン海軍の潜水艦が「撃破される瞬間」捉えた映像が公開 3隻の無人ボートが基地を急襲 “米軍史上初”の攻撃
  2. ロシア軍の攻撃ヘリが「飛行中に急襲される瞬間」捉えた映像が公開 背後から「刺客」が忍び寄る
  3. 海自の最速艦艇が「主砲を撃ちまくる」珍しい映像が公開 最高速力は80km/h以上! 対空戦能力を披露
  4. 首都高の「高級外車」がトンネル内で大炎上! “火だるまになる”恐怖の一部始終を捉えた映像が公開 ドライバーに批判も
  5. 本数が7割も減った「地下鉄の新駅」今どうなっている? “祭りの後”の様子を見てきた 大多数の乗客は「1駅手前」で下車
  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」