海自「いずも」空母化するには? ヘリ護衛艦、どんな改修が必要になるのか

海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」の空母化が現実味を帯びてきました。もしF-35Bを搭載するならば、どのような改修が必要になるのでしょうか。

課題は飛行甲板? 他国の空母は…?

 佐世保を母港とするアメリカ海兵隊の強襲揚陸艦「ワスプ」の飛行甲板はアメリカ海軍の原子力空母のようなアングルド・デッキとは違い、直線式の飛行甲板。また航空機を射出するカタパルトや機体を停止させるアレスティング・ワイヤーを装備しておらず、艦載機はSTOVL機での運用が前提となっています。「ワスプ」の全長は257.3m、幅は42.7mと「いずも」のサイズより若干大きい程度で、艦載機は最大で20機が搭載可能となっています。

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F-35Bとヘリコプターを運用する強襲揚陸艦ワスプ(画像:アメリカ海軍)。

 一方、他国では、「いずも」と同サイズの艦船で、スキージャンプ方式で離陸する軽空母や揚陸艦があります。イタリア海軍の軽空母「カヴール」は全長244m、幅34mで空母以外に揚陸艦としての運用も可能となっています。満載排水量は2万7500t、12機のヘリ、8機の艦載機が搭載可能となっており最大で20機程度搭載可能となっています。

 そしてスペイン海軍の強襲揚陸艦「フアン・カルロス1世」は、満載排水量は2万4660t、寸法は全長230m、幅32mで、最大で20機の艦載機と10機のヘリコプターが搭載可能となっています。いずれもスキージャンプ方式で離陸する飛行甲板で、現在はAV-8B「ハリアー」を運用していますが、F-35Bに機種更新することも考慮されています。

 全長257.3mの「ワスプ」からF-35Bが離陸可能という事は、全長248mの「いずも」でも離陸は可能かもしれません。そのままで運用するのか、スキージャンプ台を設置するのかは、これからの調査で明らかになるでしょう。

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コメント

4件のコメント

  1. まず、F35Bを調達出来るのかハッキリさせるべき。アメリカがこれを売却すると約束しているのですか?空母化議論より購入できるかどうかが先でしょう。

  2. 今の中国の軍事増強からして いずも かが 2隻てどは必要

  3. へり運用艦「空母化」の論議は、昔からの日本の悪い習性から脱却していない。保守&補給&維持等支援体制の重要さを全く無視し、又艦隊というものも認識せずに1隻の艦についてのみ論じている。個々の艦についても又各任務部隊についても、必ず運用期間・保守整備期間・再教育訓練期間を経て再び運用に入る。この為同一艦種は最低でも3隻は必要で、複数の弾力運用目途すると現行の同型4隻&4部隊体制でもやりくりはギリギリと思われる。出雲型を改造したとして、それだけ費用と時間をかけて今まで通りの運用という訳に行かないが、ようやく整ったヘリ部隊による哨戒監視・警戒・情報収集の体制に穴をあけてどう繕うのか?結局代わりのヘリ運用艦が必要になる。そもそも改造というのは全く割に合わない行為で、現代の目的を特化して精緻に作られた艦に手を加えるくらいなら、そして本当に「空母」が必要なら新造した方がはるかに良い。母艦タイプは大きさの割にはイージス艦より安価なのを認識していない方が多いようだが、逆に空母運用には護衛艦群はもとより、補給部隊(給油+武器・武具・備品)の整備、寄港時の航空隊の基地確保等多方面のインフラが必要な事も心得るべきである。そもそもその航空隊が未整備で、これについても戦闘機だけでは役に立たない。現代は電子戦闘指揮機は不可欠、偵察機・空中給油機等全てチームで機能する。艦艇と同様、保守・訓練等予備機がやはり必要である。重ねて記すが空母部隊も最低3個、現実運用では4部隊必要となる。何よりも「空母」論議には戦略・戦術面からも根幹に及ぶ認識を共有する必要が有り、その上で費用対効果を含めて可否を論ずべきである。

    • ごもっとも。長文乙。

      > 現代の目的を特化して精緻に作られた艦に手を加えるくらいなら

      いずも型建造の目的には、F35B運用艦への改造が可能である事も含まれていて、それにあわせて精緻に造ってる様にも思う。公表はしないだろうけど。

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