鉄道の現場 駅員の食事事情 いまも見られる食事当番 料理できず親を連れてきた逸話も
自炊か調達か 鉄道会社によってまちまち
しかし、業務効率化のため駅の仕事が整理され、駅員が削減された現在では、駅員が食事を作る文化は徐々に過去のものになっているようです。
いまでも駅員が食事を作っているのは、東急電鉄、京成電鉄、京王電鉄、東武鉄道です。食事当番はひとりあたり数百円の予算をあつめ、近所のスーパーなどへ買い出しに行き、駅務室内の台所で食事を作ります(東武鉄道と京王電鉄は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、2020年5月20日〈水〉現在、職場での自炊を取りやめています)。
駅によっては十数人ぶんも作ることになるので、業務用の鍋や炊飯器を駆使して調理する姿は、まさしくコックそのものだそう。できあがった食事を、休憩に入った人が順番に食べるという仕組みです。
食事当番はなく、各自に任せているという会社も増えています。JR4社と京急電鉄は、駅員が各自で食事を調達しているそうです。近年はエキナカ店舗も拡大しており、コンビニや飲食店を併設した駅も多いので、各自好きなものを買ってきたり、飲食店に行ったり、自宅から持ってきたお弁当を食べたりしています。JRの場合、駅ビルが併設された大きな駅では、駅ビル従業員向けの食堂があるので、そこで食べることもできるようです。
駅を管理する単位である管区に任せている、と回答したのは小田急電鉄です。基本的にはコンビニなどへ買いに行くことが多いようですが、喜多見や相模大野、海老名など車両基地が併設された駅には社員食堂もあるそうです。
車庫があるのにコンビニが無いとかね
10年くらい前までは東京メトロでは、まかないの方が駅に来て調理していた様です。朝、焼き魚の臭いが駅にでしていたいのを覚えています。その頃は駅員さんとまかないのおばちゃんと一緒に買い物しているのをいついも見かけました。そのうち、駅員さんだけで買い物するのを見かけましたが、ここ数年、駅員さんが買い物しているのを見たことがありません。経費削減のため、まかないの方を雇うのをやめたのかもしれませんし、まかないの方を探して雇うのが難しくなったのかもしれません。