「ゴオォォ…」も記憶の中に 東急8500系半世紀の歴史に幕 なぜここまで田園都市線のヌシに?

とうとう「田園都市線の顔」だった東急8500系が引退しました。一時は同社最多の400両が在籍しましたが、登場から半世紀ほどが経ち、新型車両へ置き替えられたのです。長寿だった理由は何でしょうか。

販売された先頭車両はどこへ?

 結局、登場から四半世紀以上が経過していた初期編成に廃車が生じます。5両編成に分割され、大井町線に転属した編成もありました。ただ多くは東武線用の保安装置を搭載。半蔵門線を経由し埼玉県の久喜駅や南栗橋駅(いずれも久喜市)まで約100kmを直通する、ロングランナーとなったのでした。

 ちなみに2009(平成21)年3月を最後に10年ほど、8500系の廃車はストップします。設備投資計画で、2013(平成25)年からの東横線と東京メトロ副都心線の直通運転に備え、東横線への車両増備に注力したからでした。廃車が再開するのは2019年。すでに最新型2020系電車が登場していました。

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長野電鉄へ譲渡された8500系。名乗る形式は同じ(画像:写真AC)。

 大井町線の8500系は、2019年4月をもって全編成が引退しましたが、田園都市線で2023年まで現役だった編成があることを考えると、長年にわたって製造されたことも大きいといえるでしょう。最初期の8601編成と、8642編成の中間に組み込まれた車両とでは、製造年にして16年の差があったのです。

 こうして東急電鉄からは引退した8500系ですが、全国、世界に目を向けると、長野電鉄、秩父鉄道、伊豆急行(編成の一部)、そしてクレタ・コミューター・インドネシアで譲渡された車両が現役です。なお東急電鉄は8500系の廃車に際して、一部の先頭車両を適切に保存できる人向けに販売したため、今後どこかで新たに見られるようになるかもしれません。

【了】

【写真】大井町線を走る在りし日の8500系

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